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今、私たちにできることを

新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言は解除されましたが、まだまだ不安な状況が続いています。
入居者の外出等もできず、対外的な行事も中止が相次いでいます。
桜の丘でも面会制限と共に職員のプライベートでの行動の自粛も行ってきました。
今回は、面会制限中の対応、入居者の様子をご紹介します。

1つ目はご家族への近況報告です。
入居者の近況を、メッセージカードに写真を添えてお送りしました。
ご家族からは、「写真立てに入れて朝晩、「お父さんおはよう。おやすみ」と写真に話しかけています」という方や、「頂いた写真に向かって「お母さん」と笑顔で手を振っているの」という方。「100歳を超えた母が、真っ赤な服を着てほほ笑む写真を見て、母は幸せだなあと感謝の気持ちでいっぱいになった」との声をいただきました。
すごく喜んでいただいて、私たちもうれしい気持ちになりました。

▽メッセージカードと合わせてお送りしました。

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2つ目は窓越し面会です。(4/14~)
施設内での面会は制限をかけていたため、窓越しに面会していただくことにしました。
窓越しではありますが実際に家族の様子を見ることができて喜ばれる方がたくさんいらっしゃいました。
しかし、入居者の中には「声が聞こえん」「窓は何で開けんとかい」などの声も聞かれました。
しかし、感染予防対策を行っている中での精一杯の対応ができたのではないかと思っています。

▽窓越し面会の様子

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6月に100歳の誕生日を迎えられたA様。
窓越しの面会であることをご家族も理解されており、大きな紙におめでとうのメッセージや、名前を書いて持参されました。
「私はまだ2~3年は大丈夫。あんたたちも長生きせなんたい」とご家族に声をかけられていました。
誕生日当日にはA様のリクエストのお寿司を召し上がって大満足の様子でした。

▽ご家族との記念写真

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*ご本人と距離を取って写真撮影の一瞬だけ自動ドアを開けて撮影です。

 

 

3つ目はオンライン面会です。(4/22~)
ZOOMを使ったオンライン面会の環境を整えました。窓越し面会とは異なり施設まで来なくても面会することが可能です。

▽オンライン面会の様子

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現在は、6月15日からアクリル板を使って面会していただいています。
このアクリル板は職員の手作りで、キャスターがついていて移動可能です。
面会時には所定の用紙に記入していただいた後、玄関近くの面会室で面会をしていただいています。
窓越しと違い、声が聞こえて距離も近いので入居者、ご家族にも好評です。
熊本県は陽性者もそれほど増えておらず、面会制限が解除になった病院や施設もありますがクラスターを予防するため、しばらくはアクリル板を使った面会を続ける予定です。

▽アクリル板を使った面会

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*ハンガーラックでできているので高さだって変えられます。

 

 

そんな中、家族会役員の方から「コロナで大変な中、職員が頑張って介護をしてくれているおかげで自分たちの家族は落ち着いて過ごすことができている。面会ができないから、不安定になったりする人も多いと思う。本当にありがたい。職員の皆さんに何かできないか」との意見があり、弁当をいただくことになりました。お弁当にはメッセージカードも添えられています。
3日間に分けて、役員の方から全職員に配っていただきました。感謝感謝でおいしくいただきました。

▽弁当を配布する様子

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▽いただいたお弁当

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▽配布されたメッセージカード

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職員のプライベートでの行動の自粛も条件付きで解除になりました。制限ばかりで職員がストレスをため込まないかという危惧もありました。
しかし、施設内で感染者を出さないためにも高齢者施設で働いているという自覚をもった行動が求められています。もしクラスターが発生したら・・・。第2波への不安など、不安な中での日々ですが、ストレスをため込まず入居者と一緒に楽しい日々を過ごしていきたいと思います。

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